静かに狂う眼差し—現代美術覚書DIC川村記念美術館×林道郎

佐倉市 DIC川村記念美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2017年7月8日(土)~8月27日(日)

DIC川村記念美術館の所蔵作品の中から、初公開作品を含む現代美術約90点を、美術史・美術批評家の林道郎(1959〜)の考察した4つのキーワードにより紹介する。「1章 密室の中の眼差し」では、アンリ・マティスが写真家ブラッサイに撮影させた《マティスとモデル、1939年》(1973年)を入口に、画家が密室のなかで育んできた見る欲望とその対象との関係について、マティス、ボナール、ルノワール、ピカソ、エルンスト、ハミルトン、リキテンスタイン、コーネル等の作品により考える。「2章 表象の零度—知覚の現象学」では、反射・反映(光を跳ね返す表面)と透明(光を透過させる表面)という問題について、ジョン・マクロフリンとラリー・ベルに焦点を当てて展示。「3章 グレイの反美学」では、ジャスパー・ジョーンズの鉛の作品群を基点に、灰色が大きなウェイトを占めるようになった事情とその意味を探る。「4章 表面としての絵画—ざわめく沈黙」では、ジャクソン・ポロック、モーリス・ルイス、サイ・トゥオンブリー、ロバート・ライマン、中西夏之、李禹煥の絵画作品を展示。