長谷川 潔 銅版画の世界自然をみつめるまなざし

高崎市 群馬県立近代美術館 TEL.027-346-5560

開催期間:2024年3月2日(土)~4月7日(日)

20世紀の版画史にその名を刻む銅版画家・長谷川潔(1891〜1980)は、1918年、銅版画技法習得のためフランスへと渡り、以後帰国することなく、さまざまな銅版画の技法で制作を続けた。とりわけ、19世紀の写真の登場以降廃れていた銅版画技法マニエール・ノワール(メゾチント)を再興した功績は大きく、その静謐で深遠な作品は国際的に高く評価されている。今展は、群馬県立近代美術館に一括寄託された、鉛筆デッサンや制作段階の試し刷り、渡仏前の木版画など貴重な作品を含む長谷川潔の作品群の全貌を初めて公開する展観。美術館所蔵作品を加えた115点を5章に分け、その画業の展開をたどる。