鑑真和上と戒律のあゆみ凝然国師没後700年

京都市 京都国立博物館 TEL.075-525-2473(テレホンサービス)

開催期間:2021年3月27日(土)~5月16日(日)

「戒律」とは仏教徒が守るべき倫理規範で、戒律を学ぶこと自体が「僧侶とは、仏教とはどうあるべきか」という問いに光を与える存在として重要な意義を持っていた。中国で大成された律学は、五度に及ぶ失敗にもひるまず渡航を果たした鑑真(688〜763)によって日本に伝えられ、日本仏教の質を飛躍的に高めたとされる。鎌倉時代後期の東大寺の学僧で仏教史概説『八宗概要』を著した凝然(ぎょうねん、1240〜1321)の没後700年を記念する今展では、鑑真の遺徳を唐招提寺の寺宝によって偲ぶとともに、戒律のおしえが明治時代にいたるまで日本でたどってきた歩みを、宗派を超えた名宝によって紹介する。