鉄と美術鉄都が紡いだ美の軌跡

北九州市 北九州市立美術館本館 TEL.093-882-7777

開催期間:2026年1月4日(日)~3月15日(日)

1901年に官営八幡製鐵所が操業を開始し、以後北九州市には製鉄業を中心に産業が集積。一大重工業地帯「北九州工業地帯」として発展を続け、鉄の都=鉄都と称された。また、九州における鉄道の起点/玄関口であり、工業と密接に結びついた鉄道の拠点として製鉄業とともに発展してきた。今展では、こうした〈鉄〉をめぐる北九州市の歴史とその記憶を、そこで生み出された美術品や美術活動によってたどり、日本の近代を担ったひとつの都市が育んだ文化の実態とその意義をあらためて考える。日本製鉄株式会社九州製鉄所所蔵の、矢崎千代二(1872〜1947)《溶鉱炉》(1917年)、坂本繁二郎(1882〜1969)《家政婦》(1923〜27年)、児島善三郎(1893〜1962)《ぼたん》(1953年)など23点を公開するのをはじめ、北九州市に隣接する旧炭鉱町水巻に生まれ鉄を素材とした作品を制作する母里聖徳(ぼり・きよのり、1956〜)、自身が育った均質的なニュータウンの空気と、それがもたらす身体のあり方への違和感を起点に制作活動に取り組む山本聖子(1981〜)の新作を含む約150点の作品・資料を展観する。