遊亀(ゆき)と靫彦(ゆきひこ)—師からのたまもの・受け継がれた美—

宇都宮市 宇都宮美術館 TEL.028-643-0100

開催期間:2015年4月5日(日)~5月17日(日)

歴史や神話に取材して多くの名作を遺した生誕130年の日本画家・安田靫彦(1884〜1978)とその愛弟子で生誕120年を迎える小倉遊亀(1895〜2000)。
二人を結びつけたのは、遊亀の奈良女高師時代の恩師で伊予出身の日本史学者・水木要太郎(1865〜1938)だった。大和の生き字引といわれ、奈良に国内留学していた靫彦に慕われ、コレクターとしても知られる。遊亀と靫彦の作品、水木の旧蔵品、靫彦の愛蔵品や、3人の交友を伝える資料を通じて、水木が二人の画人にもたらしたものを検証。1927年の院展入選作で所在不明だった小倉遊亀筆《挿花小女之図》が発見され87年ぶりに公開されることも話題を呼んでいる。