奈良市 松伯美術館 TEL.0742-41-6666
開催期間:2025年5月3日(土・祝)~7月13日(日)

1994年の松伯美術館開館以来、館長を務めてきた上村淳之(1933〜2024)が、2024年11月に逝去した。物心つく頃から父・上村松篁(1902〜2001)が飼っていた小鳥や鶏の世話をするのが大好きだった淳之は、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)在学中から、祖母・上村松園(1875〜1949)の没後空き家となっていた唳禽荘に移り住み、鳥の飼育を始めた。東洋画と西洋画の違いを考えつつ花鳥画を志し、東洋独自の絵画空間を追求し続けた淳之は、松園、松篁と同じく文化勲章を受章した。これまであまり展示する機会のなかった空間処理に悩んでいた若かりし頃の作品から、晩年までの上村淳之の作品を、初展示のものも含めて二期に分けて展観する。
追悼 上村淳之展 第Ⅱ期 学生時代から晩年まで 鳥たちの世界 2025年8月9日(土)〜10月19日(日)