誕生100年記念 深沢幸雄展—彫版に依って歌う詩人開館30周年記念

佐倉市 佐倉市立美術館 TEL.043-485-7851

開催期間:2024年8月10日(土)~9月29日(日)

深沢幸雄(ふかざわ・ゆきお、1924〜2017)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)で彫金を学び、戦後は千葉県市原市に移り住み、油画の制作を行っていたが、戦時中に受けた右膝の打撲痕から発病し、以降6年間にわたり右膝をコルセットで固定した不自由な生活を強いられた。この闘病中に机上でも制作できる銅版画に取り組み始め、独学でさまざまな技術を習得。1963年には、メキシコ国際文化振興会の依頼により、メキシコシティで銅版画の技法を教えるため渡墨。以降メキシコ文明に影響を受けた力強い色面の大型版画を数多く制作した。1981年にはチンタラー一世と名づけた自動目立て機を開発し、メゾチント技法を駆使した幻想的な作品を作り上げた。深沢の遺した1,100点を超える作品の中から年代ごとに作風の変遷をたどれる約200点の作品を選び、深沢が歩んだ長い制作の旅路をたどる。