京都市 京都工芸繊維大学美術工芸資料館 TEL.075-724-7924
開催期間:2018年6月25日(月)~8月11日(土)
日本における美術史学が草創期から形成期に入った大正・昭和期、幅広く調査を続けた三人の研究者の、三者三様の流儀で作品を記録した調査ノートを公開する。松江市出身の相見香雨(あいみ・こうう、1874〜1970)は、新聞記者を経て美術書編纂に従事しながら古美術研究に入った。琳派・文人画・画譜等を中心に日本絵画史論考を多数発表。鶴岡市出身の田中一松(たなか・いちまつ、1895〜1983)は、戦中を含む半世紀以上、文化財保護行政の中枢を担い、全国の所蔵者のもとで膨大な点数の絵画作品を実査。研究対象は水墨画、大和絵、仏画、宋元画、琳派と広範囲に及び、その調査記録は「昭和の古画備考」と呼ばれる。大阪市出身の土居次義(どい・つぎよし、1906〜91)は、学生時代から京都を中心とする寺院の障壁画調査に携わり、狩野山楽、長谷川等伯に関する研究を筆頭に、近世の諸画家について多数の論考を発表した。
実践女子大学香雪記念資料館 2018年5月12日(土)〜6月16日(土)(終了)