虫めづる日本の人々

港区 サントリー美術館 TEL.03-3479-8600

開催期間:2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)

古くから日本美術では、草木花鳥と並び、虫も重要なモチーフだった。現代、昆虫と分類されるものだけではなく、蜘蛛や蛙、蛇などの小さな生きものたちも虫として親しまれ、物語や和歌、美術作品に登場している。鈴虫や松虫などの鳴く虫や蛍など登場人物の心情を表す物語に登場する虫たち、酒器、染織品、簪など生活の道具にあしらわれた虫たち、中国からもたらされ、日本の絵師たちも描くようになった草虫図、江戸時代中頃以降、風雅な娯楽として親しまれるようになった虫聴(むしきき)や蛍狩、現代も受け継がれている虫をめずる精神など、幅広い作品155点(会期中展示替えあり)を通して、日本の虫めずる文化を紹介する。