齋藤芽生とフローラの神殿線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅲ

目黒区美術館では、これまで「線の迷宮〈ラビリンス〉」と題し、線の魅力と可能性に迫る企画として「細密版画の魅力」展（2002年）、「鉛筆と黒鉛の旋律」展（2007年）を開催してきた。第3回目となる今展は、齋藤芽生（1973〜）の大規模な回顧展。「第1章　花の迷宮」「第2章　窓の光景」「第3章　旅をする魂」の3章構成で、大学2年次の《毒花図鑑》（1993年、14点組）から《暗虹街道》シリーズ（2017年）まで14件約100点を展示。さらに作家にも影響を与えたというイギリスの銅版画による植物図鑑《フローラの神殿》（全30点、1798〜1807年（初版）、町田市立国際版画博物館蔵）を一堂に展示する。