大津市 長等創作展示館・三橋節子美術館 TEL.077-523-5101
開催期間:2025年5月27日(火)~7月27日(日)

日本画家・三橋節子(みつはし・せつこ、1939〜75)は、右肩鎖骨のガンのために利き腕の右手を失い、余命いくばくもない中で、左手に絵筆を持ち替えて『近江むかし話』を中心とした数々の絵画を描いた。1973年1月作画の《湖の伝説》(京都府蔵)以降、画中には幾度と朱色の着物の女性が描かれ、その表現は、病で幼子を残して逝かなければならない彼女自身の境地と重なる。今展では、晩年の作品を中心に、館所蔵作品とともに、絶筆《余呉の天女》(1975年1月)など京都府が所蔵している作品6点を特別に展示する。