竹中工務店400年の夢時をきざむ建築の文化史

世田谷区 世田谷美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2016年4月23日(土)~6月19日(日)

佐伯祐三《肥後橋風景》1926-27(大正15-昭和2)年 朝日新聞社蔵

世田谷美術館の「企業と美術」をテーマとした展覧会、「福原信三と美術と資生堂」(2007年)、「暮らしと美術と髙島屋」(2013年)、「東宝スタジオ」(2015年)に続く第4弾。1610年に名古屋で大工棟梁として創業し、1909年、合名会社竹中工務店に法人化して以降現在までの歩みをたどる。今展は単なる建築展、企業史展とは異なり、建築を通じてそれぞれの時代の文化、社会、経済を捉えることができるよう、パンフレット、絵画、写真、機関誌、新聞広告など周辺資料を多数展示している。絵画については、小出楢重、石井柏亭、織田一麿、鈴木信太郎らが、竹中工務店が設計施工した建物を描いた作品、あるいはその建物の中から描いた作品などを集めた。佐伯祐三《肥後橋風景》は、パリから一時帰国していた佐伯が、肥後橋とともに《大阪朝日新聞社》(1916年竣工)を描いたもの。