石本藤雄展マリメッコの花から陶の実へ

愛媛県砥部町出身の石本藤雄（1941〜）は、1970年にフィンランドに移り、1974年から同国を代表するデザインハウス「マリメッコ」で32年にわたりテキスタイルデザイナーを務めた。現在はフィンランドの国民的製陶所「アラビア」のアート部門の一員として陶器制作に取り組んでいる。石本の現在までの活躍を2会場で紹介。愛媛県美術館では、新作陶器と館のコレクションとの出会いによる「取り合わせの妙」を演出。マリメッコ時代に制作したファブリックの数々と、そのデザインの基となった貴重な原画を併せてダイナミックなインスタレーションも行なう。砥部町文化会館では、故郷の自然風景を題材にした新作陶器とともに、2019年マリメッコ春夏コレクションで復刻されるファブリック「onni（訳：幸せ）」を展示。