画鬼・暁斎—KYOSAI幕末明治のスター絵師と弟子コンドル

千代田区 三菱一号館美術館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2015年6月27日(土)~9月6日(日)

河鍋暁斎《蛙を捕まえる猫》明治14(1888)年頃 メトロポリタン美術館蔵 ⓒMetropolitan Museum of Art

1877年にお雇い外国人として来日し、工部大学校(後の東京大学工学部)で辰野金吾をはじめとする建築家を育成、鹿鳴館や三菱一号館などの設計により、日本の近代建築に多大な功績を残したジョサイア・コンドル(1852〜1920)と、彼が師事して「暁英」の号を与えられた幕末明治に絶大な人気を博した絵師・河鍋暁斎(1831〜1889)との交流を中心に、二人の作品を多数紹介。とくにイギリス人が旧蔵し、現在はニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵している連作36点を収めた画帖より12点が約100年ぶりに里帰りし、その元となった《英国人画帖下絵》(河鍋暁斎記念美術館蔵、1887〜88年)とともに展示されることが話題を集めている。これを含む暁斎の画業を紹介する第Ⅴ章では、道釈人物図、幽霊・妖怪図、芸能・演劇、動物画、風俗・戯画、春画、美人画とジャンル別に展示し、暁斎の幅広い画業にあらためて驚かされる。