生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画—〈みやび〉の女性像

役者や力士のリアルな似顔を描いて一世を風靡した勝川派の祖である浮世絵師・勝川春章（1726？〜1792）は、晩年には肉筆美人画の制作に専念するようになった。今展では、国内に所蔵されている春章の肉筆作品のほとんどとなる31件を集めている。宮川長春、菱川師宣ら春章に先立つ浮世絵師や、同時代および後に続いた喜多川歌麿、葛飾北斎らの作品も展示し、肉筆浮世絵の展開の中に春章の作品を位置づけた。同時期に開催されている「生誕290年記念　—北斎誕生の系譜」（2016年2月2日(火)〜3月27日(日)、東京・太田記念美術館）と入館料相互割引を行なう。