生誕140年 アトリエの朝倉文夫

朝倉彫塑館は、彫刻家・朝倉文夫（1883〜1964）のアトリエと住居だった建物で、1935（昭和10）年、朝倉自身の設計によって建てられた。朝倉はここを「朝倉彫塑塾」と命名し、広く弟子の育成にも当たっている。1967年からは朝倉の遺志により遺族によって公開され、1986年、台東区に移管され、台東区立朝倉彫塑館となった。2001年には建物が国の有形文化財に登録され、2008年には敷地全体が「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定されている。今展では、所せましと作品が配置されたアトリエで制作する様子や木造の住居棟でくつろぐ様子など、生前に撮影された写真をもとに、朝倉が活動した当時のアトリエを再現する。