生誕120年 安井仲治

10代でカメラと出会った安井仲治（1903〜42）は、20代半ばには関西の写真シーンで一目置かれる存在となり、38歳の若さで病没するまで、旺盛な創作意欲をもって極めて多くの写真の技法、スタイルに取り組んだ。戦災を免れたヴィンテージプリント約500点とネガ約3,800シートの調査をもとに、1920〜40年代という時代の変わりゆく都市の風景やそこに生きる人々、不穏な世相を写し出した安井の活動をより実証的な形で描きだし、約200点の作品を通じて紹介する。