生命の樹—もうひとつの太陽の塔—

港区 岡本太郎記念館 TEL.03-3406-0801

開催期間:2025年7月2日(水)~11月3日(月・祝)

岡本太郎(1911〜96)が1970年の大阪万博に打ち立てた太陽の塔は、計画当初かっら内部に《生命の樹》を擁していた。高さ41mの樹体には、単細胞生物から旧石器時代のヒトにいたる33種のいきものが実っており、4基のエスカレーターを乗り継ぎながら40億年におよぶ生物進化の足取りを一望する非日常体験を提供。「《生命の樹》は太陽の塔の“血流”だ」と岡本が語ったように、生命の尊厳とエネルギーを象徴する《生命の樹》は太陽の塔と一体不可分であり、“内臓”をもつ“いきもの”として太陽の塔は構想された。2018年、半世紀にわたって放置されていた塔内が再生を果たし、新たな形で復元され、鑑賞者を迎えている。岡本太郎記念館では、再生後の《生命の樹》を正確に再現した縮尺1/15モデルを制作し、今展で公開。巨大な《生命の樹》の全貌を鳥瞰視点で見ることができる。