海を渡った版画家たち〜平塚運一と神原浩〜

神戸市 神戸ゆかりの美術館 TEL.078-858-1520

開催期間:2022年1月15日(土)~3月27日(日)

松江市出身の平塚運一(1895〜1997)は、石井柏亭(1882〜1958)との出会いを機に木版画の道に進み、1935年より東京美術学校(現・東京藝術大学)で木版画を教え、創作版画の普及に尽力した。戦後、アメリカへ渡り、晩年の33年間を同地で暮らし、制作活動と教育普及に従事。99歳で帰国し、102歳の天寿を全うした。神戸市出身の神原浩(1892〜1970)は、キューバ、フランスなど長期間海外で美術を学び、帰国後、神戸女学院や母校の関西学院で教鞭を執り、神戸の創作版画グループに1935年から参加した。平塚の代表作92点(島根県立美術館コレクション)と、神原の初公開の油彩画(滞欧作)や近年、遺族から神戸市に寄贈された版画を中心に約140点を紹介する。