河本五郎 反骨の陶芸

港区 菊池寛実記念 智美術館 TEL.03-5733-5131

開催期間:2023年4月22日(土)~8月20日(日)

1,000年以上の歴史を持つ陶磁器の生産地、瀬戸市に生まれ、幼少から瀬戸の窯業に身を置いた河本五郎(かわもと・ごろう、1919〜86)は、表現としての陶磁器を追求し、その概念を推し広げた作家の一人。前半の陶器の制作では、土の粗い表情や裂け目、歪み、ひずみを生かし計算し、素材感や物質感をダイレクトに造形化する作風を確立。後半は、家業の染付磁器とそのルーツとなる中国陶磁への考察をもとに、どちらとも違う自身の染付と色絵磁器に取り組んだ。東京で開催する没後初の回顧展。初期から晩年までの70余点を展観する。