没後35周年記念 平野富山展—平櫛田中と歩んだ彩色木彫、追求の軌跡

静岡市 静岡市美術館 TEL.054-273-1515

開催期間:2024年6月6日(木)~7月15日(月・祝)

静岡県庵原郡江尻町(現・静岡市)出身の彩色彫刻家・平野富山(ひらの・ふざん、1911〜89)の全容を紹介する初の回顧展。はじめ人形師・池野哲仙(いけの・てっせん、1880〜1936)のもとで確かな彫技と彩色技術を学んだ富山は、彫刻家・齋藤素巖(さいとう・そがん、1889〜1974)に師事して西洋彫刻も習得し、日展を中心に活躍。さらに木彫界を代表する平櫛田中(ひらくし・でんちゅう、1872〜1979)の厚い信頼を受けて、数多くの田中作品の彩色を手がけた。日本近代における人形、彩色木彫、西洋彫刻の3つの領域を横断した富山の作品約60点と、彩色の専門家として支えた平櫛田中や関連作家らの作品約40点。