江森天寿と石川梅子夭折の画家と県内初の女流画家

比企郡川島町 遠山記念館 TEL.049-297-0007

開催期間:2022年10月8日(土)~11月27日(日)

埼玉県深谷市出身の日本画家・江森天寿(1887〜1925)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、1915年の文部省美術展に初入選。花鳥画に独自の表現を生み出し将来を嘱望されたが、38歳で結核のため亡くなった。ミシン刺繍の創作や女子教育の私塾を開いていた同郷の石川梅子(1890〜1973)は、天寿との出会いから日本画を学び始め、埼玉県初の女流画家として県の美術振興に尽力した。天寿と梅子の娘の石川好子(1925〜)が母の没後、父母の作品を画集にまとめることを決意し、天寿572点、梅子383点の作品を発掘。1983年「天寿・梅子 画集」(京都書院)を刊行した。今展では、天寿の代表作《裾野の秋》(1918年、埼玉県立近代美術館蔵)と、1995年に好子氏から遠山記念館に寄贈された、天寿と梅子の28点の花鳥画、梅子の素描などを紹介する。