江戸の茶の湯川上不白(かわかみふはく)生誕三百年

港区 根津美術館 TEL.03-3400-2536

開催期間:2019年11月16日(土)~12月23日(月)

紀州徳川家の江戸詰家老の家臣の次男として生まれた川上不白(1719〜1807)は16歳で京に上り、千家茶道中興の祖といわれる表千家七代如心斎(1705〜51)に入門。如心斎の信任を得て側近として、新たな稽古の方法「七事式(しちじしき)」の制定に関わり、師とともに大徳寺に参禅して、千家の正統な継承者であることを証する「茶湯正脈(ちゃのゆせいみゃく)」を授けられた。江戸に戻った不白のもとには、大名や旗本、豪商、市井の人々までもがその門をたたき、不白流の茶家の祖となった。如心斎との師弟関係、不白好みの道具、門人や職人たちとの関わり、書画、近代数寄者への影響まで多角的に展観する。