森村泰昌:二重拘束の美学

大阪市 モリムラ@ミュージアム TEL.06-7220-6985(開館時間のみ)

開催期間:2021年4月9日(金)~7月25日(日)(会期延長)

美術家・森村泰昌(1951〜)の作品がいつでも見られる美術館(開館時間は、毎週金・土・日曜日の12:00〜18:00)の第5回展。二重拘束(ダブルバインド)とは、相反するふたつの立場から同時に拘束を受けること。たとえば、新型コロナウィルスの感染を防止することと経済の活性化は、いずれもがやるべき重要事項なのに、一方を選べば他方はなりたたず、しかも両方同時には選べない。モリムラは、このような二重拘束のきしみを、むしろポジティブに受け止めて、表現方法として活かす方法はないものかと考え、これを“ダブルバインド・ゲーム”と名づけた。今回はM@Mの企画運営に関わってきた、井野敬裕が「第一部 だぶらかしの美術史」、松本和史が「第二部 あぶりだしの写真史」を企画し、これまでのモリムラ作品を見直し、生まれ変わらせる試みの成果を展示する。