青森市 青森県立美術館 TEL.017-783-3000
開催期間:2025年7月19日(土)~11月3日(月・祝)

青森市に生まれた世界的板画家・棟方志功(1903〜75)は、日本の伝統を踏まえた題材や装飾的な表現で独自の板画の道を切り開き、戦後は、サンパウロ・ビエンナーレ(1955年)で版画部門最高賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ(1956年)の国際版画大賞をはじめとする国際美術展での受賞や海外での活躍によって「世界のムナカタ」と称されるようになった。一方、青森の自然、ねぶたや凧絵といった故郷の風物を題材にした作品や、自らを「青森の子」と称した作品に象徴されるように、人一倍強い郷土愛の持ち主だった。
青森市教育委員会、青森県立美術館、一般財団法人棟方志功記念館が協力し開催する今展では、市内各所が所蔵する通常一般公開していない作品や、青森県郷土資料館が所蔵する資料などを通して、棟方の原点であり生涯愛したふるさと青森の魅力を紹介するとともに、棟方の功績を改めて顕彰する。