桃源郷展—蕪村・呉春が夢みたもの—大倉集古館リニューアル記念

中国・六朝時代の詩人・陶淵明（とうえんめい、365〜427）が「桃花源記」に描いたユートピア、桃源郷は繰り返し詩に読まれ、絵画にも描かれるようになった。リニューアルを記念する今展では、新収品の呉春（1752〜1811）筆《武陵桃源図屏風》（江戸時代・18世紀）を初公開。この作品の原点となった呉春の師・与謝蕪村（1716〜1784）が描いた一連の桃源郷作品へのオマージュ、そして呉春自身の画業における本作品の位置づけに着目する。大倉集古館名品展も同時開催。