根付と提げ物細密工芸の華

墨田区 たばこと塩の博物館 TEL.03-3622-8801

開催期間:2016年4月2日(土)~7月3日(日)

印籠やたばこ入れなど「提げ物」と呼ばれた袋物を帯に提げる留め具「根付(ねつけ)」は、明治維新後に精緻な日本文化の象徴として欧米で高く評価され、大量に海外に流出してしまったという。たばこと塩の博物館リニューアルオープン1周年を記念する今展では、国内の関係機関・団体・個人が所蔵する江戸時代に制作された「古典根付」、明治・大正・昭和前期に制作された「近代根付」あわせて約300点、昭和中期以降の「現代根付」約70点、「提げ物」約80点を一堂に展示。木、象牙、鹿角などの素材に、神仏、人物、動植物や器物などさまざまな題材を彫刻した発想の豊かさと技巧には驚かされる。刀装金工や根付師について書かれた『装剣奇賞』(天明元年(1871))の手稿本、初版本、後版本も展示する。