松江泰治 マキエタCC

世界各地の地表を、画面に地平線や空を含めない、被写体に影が生じない順光で撮影するといった自ら設けたルールに基づく独自の視点で撮影してきた松江泰治（1963〜）のミッドキャリアでの個展。2001年から制作されている〈CC〉と2007年から制作されている〈マキエタ〉という2つのシリーズを、初公開となる新作も交えて紹介する。〈CC〉は、「シティー・コード（City Code）」を略したシリーズ名の通り、各作品のタイトルには撮影地の都市コードが付されている。「makieta（マキエタ）」とはポーランド語で模型を意味し、実際の都市や自然を撮影した他の作品と同じルールで、世界各地の都市や地形の模型を撮影したシリーズ。写真作品50点に加え、2010年から制作を開始した、同じルールで撮影された映像作品4点も公開する。写真・映像の可能性に挑戦する5組6名の作家を紹介する「記憶は地に沁み、風を越え　日本の新進作家 vol.18」を同時開催。