朝鮮時代の水滴文人の世界に遊ぶ

大阪市 大阪市立東洋陶磁美術館 TEL.06-6223-0055

開催期間:2016年8月13日(土)~11月27日(日)

硯に注ぐ水を入れる水滴は、筆・墨・硯・紙の文房四宝とともに文人の書斎を飾るもので、果実形や家形をはじめとする多様な姿や文様には、高潔、清貧、子孫繁栄、富貴長命など文人の理想や世界観が表されている。今展では、館蔵品のなかから厳選した、文人趣味が流行した18〜19世紀の水滴126点に、筆筒、紙筒、硯などの文房具や燭台、煙管などの身辺の道具13点を加え、当時の文人たちの精神世界を紹介。また、絵画や木工品約10点により、近代以降、朝鮮陶磁への評価の高まりのなかで日本人が水滴に注いだ眼差しにも着目する。