港区 国立新美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)
開催期間:2025年9月3日(水)~12月8日(月)

昭和が終わり、平成の始まった1989年から2010年。冷戦体制が終結し、グローバル化が本格的に進展した時期に、美術館の開館が相次ぎ、オルタナティヴ・スペースの興隆、アーティスト・イン・レジデンスや芸術祭の活況といった同時代の美術を支える土壌が豊かになっていった日本を舞台に、どのような美術が生まれ、どのような表現が世界へと発信されていったのかをたどる。日本を起点に核や戦後の問題と向きあう作品、他者との関係を通じアイデンティティを問う試み、コミュニティのなかで新たな関係性を構築するプロジェクトなど、50人/組以上の国内外のアーティストによる実践を紹介。国立新美術館と香港のM+との協働キュレーションにより、ナショナリティという枠を越えた批評的な視座から日本で生まれた美術表現を多層的に読み直す。