時代とあゆむ袋物商たばこ入れからハンドバッグまで

墨田区 たばこと塩の博物館 TEL.03-3622-8801

開催期間:2024年4月27日(土)~6月30日(日)

和装が主流だった時代、貴重品や懐紙、たばこなどを携帯する際には、紙入れやたばこ入れなどの袋物が用いられ、装身具としても重要だった。明治維新後は、西洋を手本とした近代化のなかで、袋物にも機能や形の変化が求められ、ハンドバッグなどに近づいていく。1919(大正8)年、この時流を感じ取った日本橋の袋物商・井戸文人(いど・ぶんじん、1874〜1923)が、袋物に関する初の通史『日本囊物(ふくろもの)史』を著した。今展では、この『日本囊物史』に沿って、時勢に呼応した袋物の変化とそこに介在した職人や袋物商たちの仕事を紹介する。