明治のメディア王 小川一眞と写真製版

文京区 印刷博物館 TEL.03-5840-2300

開催期間:2023年11月18日(土)~2024年2月12日(月・振休)

写真が社会に広まっていった明治期に活躍した写真師・小川一眞(おがわ・かずま、1860〜1929)は、写真製版により多くの印刷物を製作、出版。この時代のメディアといえば新聞、雑誌、書籍などが中心であり、とりわけ写真が入った印刷物は大きな役割を果たした。写真製版とは、写真技術を応用してネガとポジの原理を基に印刷の版をつくる方法で、明治時代に始まり、印刷会社の製版現場で用いられ続けた。今展では、小川一眞が導入した2つの写真製版技術、コロタイプ印刷と網目版印刷で製作した印刷物を中心に、約100点の資料を紹介する。