日本画家・六人部暉峰の世界竹内栖鳳門の知られざる俊英 初の回顧展

京都府乙訓郡の古社・向日（むこう）神社の神官を代々務めてきた六人部家に生まれた六人部暉峰（むとべ・きほう、1879〜1956）は、10代前半で竹内栖鳳（1864〜1942）に師事。展覧会では同時代に活躍していた上村松園（1875〜1949）より上位の成績を収め、皇室の御用品にも選定されるなど高い評価を得ていたが、妻のある栖鳳との関係によりわずか10年たらずで出展が途絶えたことから忘れ去られていった。これまでほとんど知られていなかった六人部暉峰の画業と生涯を、残された作品や関係資料によって紹介する初の展観。