日本の巨大ロボット群像—巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現

『鉄人28号』（1963年）を嚆矢として、『マジンガーZ』（1972年）の大ヒット、そしてロボットアニメの流れに新風を吹き込んだ『機動戦士ガンダム』（1979年)の影響のもとに、今日にいたるまで多数のロボットアニメが制作され、他の国のアニメーションには見られない独自の進化と広がりをみせる魅力的なロボットがデザインされてきた。こうしたデザインの変遷には、空想上の荒唐無稽なロボットという存在に映像的な「リアリティ」を与えるためのデザイン上、設定上の創意工夫が凝らされている。日本のアニメーションにおける巨大ロボットのデザインとその映像表現の歴史を、設定上の「メカニズム」と「大きさ」を軸に検証し、「巨大ロボットとは何か」を考える。【特設サイト】