日本が見たドニ|ドニの見た日本

長岡市 新潟県立近代美術館 TEL.0258-28-4111

開催期間:2024年8月27日(火)~10月20日(日)

19世紀末フランスの前衛グループ「ナビ派」(ヘブライ語で「預言者」の意)の中心人物だったモーリス・ドニ(1870〜1943)の生涯を国内の名品を通して展観。「ナビ派」の結成を目撃した画学生・黒田清輝が目にしたであろう初期作品や、1908年に開校したナビ派の学校アカデミー・ランソンで学んだ梅原龍三郎や足立源一郎らの作品など、それぞれの時期にドニと日本の美術がどのように関わってきたのかを振り返る。1920年、ドニが描いた《ベンガル虎 バッカス祭》は、フランスからスイス、アメリカに渡るうちに惜しくも切断されてしまったが、2001年に新潟県の所蔵となったもの。石橋財団アーティゾン美術館所蔵の《バッカス祭》(1920年)は1920年代に日本人コレクターによって日本にもたらされ展示されたもの。数奇な運命をたどった2点の《バッカス祭》が初めて並ぶことになった。
今展は、ナビ派の収集で知られる新潟県立近代美術館と日本洋画研究に力を入れている久留米市美術館の共同企画で、2会場のみの開催。モーリス・ドニと日本に焦点をあてた国内初の展覧会となる。

久留米市美術館 2024年11月2日(土)〜2025年1月13日(月・祝)