旅路の風景—北斎・広重・吉田博・川瀬巴水

八王子市 東京富士美術館 TEL.042-691-4511

開催期間:2022年4月2日(土)~6月5日(日)

東京富士美術館が所蔵する日本の木版画コレクションの中から、「江戸の風景」と「近代の風景」に分けて、時代を代表する4作家の作品を紹介。「江戸の風景」では、葛飾北斎(1760〜1849)の《冨嶽三十六景》全46図と歌川広重(1797〜1858)の《東海道五拾三次》全55図を展示。「近代の風景」では、吉田博(1876〜1950)と川瀬巴水(1883〜1957)の作品を紹介する。洋画家として活躍した吉田は、1920年、新版画の版元・渡辺庄三郎(1885〜1962)との出会いから木版画を始め、自らの監修により技法や表現の探究を通して新たな境地を切り開き、後半生の主な仕事として取り組んだ。日本画家・川瀬巴水は、1918年、渡邊庄三郎より塩原の写生に基づく三部作を発表。以後、約40年にわたって日本各地を写生旅行し、詩情豊かな作品を生み出した。