文人サークルへようこそ—淇園・鶴亭・蕪村たちがお出迎え—

奈良市 大和文華館 TEL.0742-45-0544

開催期間:2023年8月18日(金)~9月24日(日)

江戸時代中期頃より、中国の明・清時代に隆盛した文人文化が日本に伝わってきた。中国の文人とは、身分的には高級官僚であり、治国・修身のための幅広い知識を持ち、詩書画に優れることが理想とされたが、日本においてはさまざまな身分の人々が文人文化に関心を持ち、中国の学問・教養を深く学び、詩書画の創作や鑑賞を楽しみ、文人的な生き方をめざした。武士や町人、農民といった身分を越えた交流は、日本の文人文化の特徴であり、関心や志を同じくする人の輪—文人サークル—が豊かに重なり合いながら発展。今展では、柳沢淇園(1703〜58)・鶴亭(1722〜85)たち、与謝蕪村(1716〜83)・呉春(1752〜1811)たち、岡田半江(1782〜1846)・田能村竹田(1777〜1835)たちなど、主に西の文人サークルに注目し、初公開の鶴亭作品をはじめ、交流が育んだ絵画作品45件を展観する。