戦後日本版画の展開—照沼コレクションを中心に 

水戸市 茨城県近代美術館 TEL.029-243-5111

開催期間:2022年12月24日(土)~2023年2月5日(日)

戦後1950年代に入ると、木版画家・斎藤清(1907〜1997)、銅版画家・駒井哲郎(1920〜1976)が第1回サンパウロ・ビエンナーレ展(1951年)で、銅版画家・浜田知明(1917〜2018)がルガノ国際版画ビエンナーレ(1956年)でそれぞれ入賞。木版画家・棟方志功(1903〜1975)がヴェネツィア・ビエンナーレ(1956年)で日本人初の国際版画大賞を受賞するなど、日本の版画家たちが海外で高い評価を受けたことから、第1回東京国際版画ビエンナーレ(1957年)の開催に至り、以降、多くの美術家が版画に取り組み、製版技術の革新や、多彩な版画技法を習得した作家の登場などにより多彩な表現が生み出されていった。県内のコレクター・照沼毅陽氏(1926〜2021)より寄贈された作品をはじめとする茨城県近代美術館の所蔵する国内外の版画作品約1,900点より厳選した77作家の作品約200点を展示し、戦後日本版画の展開をたどる。