快慶日本人を魅了した仏のかたち

奈良市 奈良国立博物館 TEL.050-5542-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2017年4月8日(土)~6月4日(日)

運慶(?〜1223)の父・康慶の弟子であった快慶(?〜1227以前)は、鎌倉彫刻様式の完成に運慶と並んで重要な役割を果たした。その出自や人物像には不明な点が多いが、銘記などにより確実に快慶の作とされる仏像が多く、今展はそのうちの8割にあたる37件が一堂に並ぶこれまでにない規模の展観。《弥勒菩薩立像》(文治5年(1189)、アメリカ・ボストン美術館)は、像内納入経に「仏師快慶」と記された最初期の作品。「巧匠/法眼快慶」銘の《釈迦如来立像》(アメリカ・キンベル美術館)は晩年に近い時期の作品とされている。また、快慶の阿弥陀仏号にちなんで「安阿弥様(あんなみよう)」と呼ばれ、来迎形阿弥陀の一典型として長く受け継がれた「三尺阿弥陀」をはじめとする阿弥陀如来立像も多数出品されている。総出陳数は、国宝7件、重要文化財50件を含む88件。