幕末明治のはこだて写真発祥地の原風景

日本に写真技術が伝来した地域の初期写真に焦点を当てるシリーズ「写真発祥地の原風景」の第一弾「長崎」（2018年）に次ぐ第二弾として、北端の港湾都市であり、開港後、ロシア人より写真技術が伝えられた箱館（1869年に函館に改称）を取り上げる。「第1章 はこだての歩み」「第2章 はこだてを捉えた写真家と幕末・明治の写真技術」「第3章 はこだて鳥瞰」の3章構成で、膨大に残された初期写真に、絵巻や錦絵、多色刷木版画による鳥瞰図などのさまざまな資料を交え、近代へと推移する「はこだて」の姿を紹介。