巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語（メルヘン） 現代マイセンの磁器芸術

ドイツ・ザクセン州の古都マイセンに、1710年、熱心な東洋陶磁愛好家のフリードリッヒ・アウグスト1世（通称：アウグスト強王、1670〜1733）の命により王立磁器製作所が設立され、17世紀に有田で生産された「柿右衛門様式」の色絵による硬質磁器が作られるようになった。ヨーロッパ初の硬質磁器焼成に成功し、数多くの名品を世に送り出してきたマイセン磁器製作所は、1960年、創立250年を迎え、5人のアーティストによって新たな時代を迎える。今展ではそのひとり、巨匠ハインツ・ヴェルナー（1928〜2019）が創造した《アラビアンナイト》《ブルーオーキッド》など多彩なサービスウェアやプラーク（陶板画）など数々の名作を中心に、現代マイセンの美しい磁器芸術を紹介する。