川喜田石水—商いを守り、文化をつなぐ—生誕200年記念

石水博物館の所蔵品は、津に本拠を置きながら近世初期から江戸で木綿問屋を営んでいた伊勢商人の豪商・川喜田家の旧蔵資料を中心としている。川喜田家の14代当主で館の名称の由来となった川喜田石水（1822〜79）は、家業の商いの拡大につとめる一方、本草学・国学・茶の湯など、伊勢国における文化交流の中心的存在でもあった。歴史・文学・美術などさまざまな資料や作品から川喜田石水の実像に迫る。