川内倫子：M/E球体の上 無限の連なり

写真家・川内倫子（1972〜）の国内では約6年ぶり、生まれ故郷の滋賀では初となる大規模個展。デビュー作の写真集『うたたね』『花火』（いずれも2001年）で、2002年第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。今展では、この10年の活動に焦点を当て、未発表作品を織り交ぜながら川内の作品の本質に迫る。展覧会タイトルでもある〈M/E〉は、今展のメインとなる2019年以降に撮影された新作のシリーズで、「母（Mother）」「地球（Earth）」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地（Mother Earth）」、そして「私（Me）」でもある。写真に加え、映像作品やインスタレーションなど多彩な表現を展示。常設展（展示室2）でも「特集展示 川内倫子と滋賀」を開催する。