小宇宙の精華 インド宮廷絵画畠中光享コレクション

16世紀後期から19世紀前期にかけてムガール帝国の宮廷などで描かれたインド細密画は、小さな画面に細密に描かれた美しさだけではなく、その奥にある内容や意味、心を読むといった鑑賞術が音楽や詩歌と同じように王侯貴族の教養とされていた。日本画家でインド美術研究者の畠中光享（1947〜）が約半世紀をかけて調査研究のために収集した、国内では唯一最大のインド細密画コレクションをまとめて紹介する初の展覧会。800点余りのコレクションからインド細密画のすべての流派を網羅する約160点を展示する。