密教相承—称名寺長老の法脈—

1267年開山の称名寺は、約2万点の仏教文献群を伝える中世東国を代表する寺院であり、蔵書の約7割が密教典籍であることは、称名寺が密教の法脈を縷々相承してきた寺院であること示している。今展では、国宝『称名寺聖教・金沢文庫文書』のうち称名寺の僧侶たちが伝授した密教典籍をもとに、称名寺が執行してきた密教修法の様子を仏像、仏画、仏具を交えて再現し、密教寺院・称名寺の中世の姿を紹介する。