大地に耳をすます 気配と手ざわり

台東区 東京都美術館 TEL.03-3823-6921

開催期間:2024年7月20日(土)~10月9日(水)

都市を出て、豊かな自然と風土に深く関わり制作をつづける現代作家5人を紹介。出品作家は、2017年に北海道・知床に移住し、新たに家族となったアイヌ犬、ウパシとの暮らしや、知床の風景や野生動物を新鮮なまなざしで撮影し続け、写真集やインスタレーションで発表している写真家・川村喜一(かわむら・きいち、1990〜)、北欧での滞在制作を経て、2017年からは青森で取材し、自ら採集した土、自ら育てた藍から絵具をつくり、木のかたちや木目を生かして版木をつくる木版画家・ふるさかはるか(1976〜)、2019年に奄美大島に移住し、いきものの気配や生命の煌めきが濃厚に漂う作品を生み出しているミロコマチコ(1981〜)、2013年から東日本大震災の被災地に足を運び、浜辺や津波の浸水域に生えた植物の変化を追いつづける植物画家・倉科光子(くらしな・みつこ、1961〜)、2018年より北海道・根室にもアトリエを構え、景色や自然が偶然に生み出すかたちに着想した作品を制作している画家・榎本裕一(えのもと・ゆういち、1974〜)。