土が開いた現代革新するやきもの

和歌山市 和歌山県立近代美術館 TEL.073-436-8690

開催期間:2024年4月27日(土)~6月30日(日)

20世紀後半、第二次世界大戦後の京都を中心に、陶芸によって美術としての表現を生み出すことに取り組む作家たちがあらわれ、前衛陶芸や現代陶芸という表現の世界は、現在一つの分野を形作っている。京都で製陶を営む家に生まれ、家業として作陶に取り組む中で、八木一夫(やぎ・かずお、1918〜79)、山田光(やまだ・ひかる、1923〜2001)、鈴木治(すずき・おさむ、1926〜2001)ら5人は、独自の表現の可能性を求めて模索を続け、1948年、前衛陶芸集団「走泥社(そうでいしゃ)」を結成。今展では、前衛陶芸を最初に試みた四耕会(しこうかい)、革新的な作品を生み出す作家たちのよりどころとなった走泥社、そして世代を継いで創作を続けてきた作家たちの作品約100点によって、やきものが開拓してきた新しい表現の展開を歴史を追って紹介する。