吉田克朗展—ものに、風景に、世界に触れる

さいたま市 埼玉県立近代美術館 TEL.048-824-0111

開催期間:2024年7月13日(土)~9月23日(月・振休)

1969年から物体を組み合わせ、その特性が自然に表出される作品を制作し、後に「もの派」と呼ばれる動向の先鞭をつけた吉田克朗(1943〜99)は、同時に自ら撮影した写真を題材にした版画の制作も始めた。1970年代は、もの派の作風から離れ、版画の制作に加え、転写などの実験的な手法を試みながら絵画表現を模索。1987年から没するまでは粉末黒鉛を手指でこすりつけて有機的な形象を描く〈触〉のシリーズを精力的に制作した。記録写真を交えて代表的な立体作品、油彩、版画を網羅するとともに、これまでほとんど紹介されてこなかった作品や、作品プランやコンセプトを綴った制作ノートなどの資料を展示し、その全貌に迫る初めての回顧展。

神奈川県立近代美術館 葉山 2024年4月20日(土)〜6月30日(日)(終了)