司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵春の江戸絵画まつり

府中市 府中市美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2025年3月15日(土)~5月11日(日)

江戸時代、鎖国下の日本でも交流のあったオランダや中国を通じて、少ないながらも油絵が輸入され、それをまねて描く画家がいた。代表的な画家が、司馬江漢(しば・こうかん、1747〜1818)と亜欧堂田善(あおうどう・でんぜん、1748〜1822)だが、二人の油絵は、荏胡麻(えごま)などの油を使って自分で調合した絵具で、日本で古くから使われてきた薄くて繊細な絵絹(えぎぬ)に描いている。今展では、科学者であり文人でもあった江漢と、白河藩主松平定信のもとで技術を極めた田善の、生い立ち、画家としての立場や環境の違い、目指すものの違いが作品にどう表れているかに注目。油絵だけでなく、銅版画や、墨や在来の絵具を使った作品も紹介する。