又兵衛「豊国祭礼図」と「浄瑠璃物語絵巻」

慶長9年（1604）豊臣秀吉の七回忌に行なわれた豊国社臨時祭礼を描いた重要文化財《豊国祭礼図屏風》（徳川美術館蔵）は、無款ながらも岩佐又兵衛勝以（1578〜1650）筆と推定され、その表現には、又兵衛とその工房によって制作されたと考えられている重要文化財《浄瑠璃物語絵巻》（MOA美術館蔵）と多くの共通点が指摘されている。今展では、この2作品をMOA美術館では初めて同時に公開する。
さらに、MOA美術館が所蔵する重要文化財《山中常磐物語絵巻》、《堀江物語絵巻》、又兵衛工房の影響を受けたと考えられる重要文化財《湯女図》、《機織図屏風》なども展観。